現役ショップスタッフの鶴田です。
久々の更新です(^-^;
別にネタがないわけじゃなくて…。
実は大規模なサイトリニューアルを計画していまして、その準備&ショップスタッフの仕事&主夫としての家事でテンテコ舞いな日々で、ブログの更新がご無沙汰になってしまっています。
…言い訳か(笑)
でも、数倍面白い&世界どこを探しても見当たらないサイトに仕上がるはずなので、ぜひお楽しみに!!
リニューアルは年度末から新年度位を予定しております。
で、本題。
今回は連載シリーズ3回目。
フォーマル~ビジネス~カジュアルまで使える黒無地スーツの選び方の解説回です。
誰しもが冠婚葬祭用として持っている黒無地スーツ。
普通だと冠婚葬祭にしか使えない箪笥の肥やし一歩手前なのが、黒無地のスーツ。
これがビジネスでもカジュアルでも使えるようになれば、ビジネス用のスーツもカジュアル用の上下も兼ねることが出来、クローゼットの断捨離が進むというもの。
服って少ないほうが、
- 限られた予算を集中投資できる=同じ資金でも良いものが着られる
- 服が少ないければ、服飾費を節約できる
と良いことづくめ。
その第一歩となるのが黒無地スーツの有効活用。
連載第1・2回目はこんな感じ。未読の方で興味ある方はぜひ読んでみてください。
オシャレは「アイテム単体の選び方」とそれをどう着こなすかの「術」に分けることが出来ますが、「術」にクローズアップしたのが、過去2回。
3回目となる今回は「アイテム単体の選び方」にクローズアップした回&黒無地スーツシリーズ完結編でございます。
明るめの黒を選ぶべし
オシャレが「モノ」と「着こなし」に分解出来るように、「モノ」もいくつかの要素に分解する事が出来ます。
黒無地スーツの場合は、柄が”無地”と決まっているので、「色」と「シルエット」に分解することが出来ます。
「色だって、黒1択じゃん」
そう思うかもしれませんが、一口に黒と言っても、実は様々。
実は現代の染色技術では、厳密な「真っ黒」を作り出すことができません。どうしても、ほのかに他の色味を帯びてしまうのです。
黒づくめのコレクションがトレードマークの「ヨウジヤマモト」の山本耀司氏もインタビューで
簡単に言うと三色で、茶系の黒と緑系の黒、それから墨から来た黒
text by 「服を作る」
と語っています。
…とはいえ、デザイナーでも何でもない我々一般人が、そこまで細かなニュアンスを識別できるわけでもなく^^;
でも明るい黒なのか暗い黒なのか…位だったら、だれでも理解出来るものです。
試しに自宅のクローゼットでもユニクロでも、なんでもいいので黒い服を片っ端から比べてみてください。
「こっちの黒の方が明るいかな?」位は識別出来るはず。
話を黒無地スーツに移すと、冠婚葬祭用の礼服は墨と一緒に染めたり、限りなく「漆黒」つまり暗い黒になるように染められています。
暗い黒のスーツをビジネス・カジュアルシーンで使いまわそうとしても、暗い黒特有の「礼服感」が邪魔をして着回ししにくい。
黒無地のスーツをビジネスにもカジュアルにも使い回したい場合は、明るめの黒を選ぶようにしましょう。
スーツ屋さんに行けば2種類位は黒無地のスーツは置いてある事が多い。2つを比較して明るい方を選ぶのがいいでしょう。
明るいとはいえ黒は黒。冠婚葬祭で使うのも何ら問題はありませんので、ご安心を。
シルエットは着丈と肩のラインが肝
ビジネスでもフォーマルでも使える黒無地スーツの選び方。
「色」に次は「シルエット」です。
スーツにおける1番オーソドックスなシルエットは「長めの着丈」と「肩パットの入った直線的な肩のライン」が特徴。

手持ちのスーツをチェックしてみてください。
肩パットが入っていて、カジュアルジャケットと比べると着丈が長いのが理解できるはず。
ビジネスシーンで使い回す程度なら、こんなオーソドックスなスーツのシルエットでも問題ありませんが……。
カジュアルシーンでも使い回すとなると、オーソドックスなスーツのシルエットの「ビジネススーツ感」が邪魔をして、カジュアルな雰囲気を演出しにくい。
黒無地スーツをカジュアルでも着回すなら、オーソドックスなスーツのシルエットの逆をいくのがオススメ。
つまり
・短めの着丈(お尻を半分隠すくらい)
・肩パットを薄め、もしくはノーパッド
のシルエットがいいでしょう。
フォーマル・ビジネススーツの逆張りシルエット、つまりカジュアルセットアップ的なシルエットがカジュアルシーンでの使いまわしの難易度をグッと下げてくれます。

この手のシルエットのスーツは、ジャケットの襟や胸ポケット、腰ポケットを排除した変わり種デザインがあったり。

セットとなるとパンツのシルエットがワイドパンツだったりカジュアル度が高いものも見かけますが…。

カッコいんですけどね。
フォーマル〜ビジネスまで使うことも考えると、ジャケットはベーシックなデザイン、パンツも細身のオーソドックスなもののほうが、フォーマル〜ビジネス〜カジュアルまで様々なTPOに対して横断的に着回しが出来ます。
多少カジュアルなシルエットなので、肝心の冠婚葬祭で使えるかどうか心配になる人もいるかと思いますが…。
ビジネスシーンも含めカジュアル化が進んでいる現代です。多少ジャケットのシルエットがカジュアルな程度(着丈短め・ノーパッド)でしたら、何ら問題はありません。
まとめます!
黒無地スーツをフォーマル・ビジネス・カジュアルまで着回すなら
- 明るめの黒
- ジャケットは着丈短め・肩パット薄めもしくはノーパッド
- パンツのシルエットはベーシックな細身
の要件を満たすスーツがいいでしょう。
今回はここまで。
最後まで読んで頂き、そしてのんびり更新の当ブログを見守りいただきありがとうございます。