スーツの襟(ラペル)の種類と体型別に似合うラペルの形を解説

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ワイドラペル

現役スーツ販売員の鶴田です。

 

おかげさまでこのブログも当記事で90記事目。そういえばスーツのディティールといった基礎知識を解説していませんでした。「世の男性すべてをオシャレにする」というコンセプトの当ブログ...にもかかわらず、超基本をおろそかにしてしまった。私としたことが(-_-;)

 

ディティールの名前が分かったところでオシャレになれるか...というとそんなわけでもなく。とはいえ、知識が増えることでオシャレの理解度が上がるのも事実。

 

せっかくなので数あるスーツのディティールの中でスーツの顔とも言えるラペルの種類を「このラペルはこんな体型の人に似合いますよ~」という形で解説していきます。

 

格安でオーダースーツが作れ、誰でもスーツのディティールを自分で決められるようになった今。自分に似合うディティールを知ることで数倍オシャレなスーツを手に入れられるようになります。

 

当ブログで言う「体型別」とは骨格診断3タイプの事。骨格診断とは人間の体型を3タイプに分類し、各タイプの特性を踏まえ似合うアイテムや着こなしを導き出す理論の事。

 

骨格診断士の私の妻のブログで骨格3タイプの自己診断で手軽にできるコンテンツを用意しています。まずは自己診断を。

 

スーツの顔「ラペル」

スーツの上着の襟の事をラペルと言います。

 

ラペルがくの字型に切り込まれているのがノッチドラペル。

ノッチドラペル

photo by http://www.dresscodelifeis.com/wp-content/uploads/2014/05/notch-lapel.jpg

 

スーツはディティールによって、フォーマル度が変わる服。ノッチドラペルのフォーマル度は低め、普段使いに適したディティール。そのためビジネスシーンやカジュアルジャケットに多く使われるディティール。

 

一方、尖がったラペルの「ピークドラペル」はフォーマル度高め。ちなみにダブルのスーツの場合、ピークドラペルになるのが普通。ノッチドラペルのダブルはまず見かけません。

ピークドラペル

photo by http://www.dresscodelifeis.com/wp-content/uploads/2014/05/peaked-lapel5.png

ピークドラペルはフォーマルなディティールゆえにタキシードにも用いられるラペルの形状。

タキシード

phot by http://thegents.tokyo/wp-content/uploads/2016/01/s_THEGENTS-TUXEDO-IMAGE-4.jpg

パターンオーダー・イージーオーダーで選ぶことが出来るのは大体ここまで。ここから先は既製品やフルオーダーの世界。

 

タキシード絡みでもう一つ、ラペルの形を紹介します。それはショールカラー。別名ヘチマ襟。この名称のほうがピンとくる世代の人もいるはず。

ショールカラー

photo by https://www.aoki-style.com/assets/img/upload/item/4954/07041600_51d51d8a5aaaf_m.jpg?1432712652

ショールカラーはカジュアルジャケットやジャケット風のニットで時々見かける程度。スーツに用いるとしたらタキシードくらい。ショールカラーのタキシードはアメリカ風。それに対してピークドラペルはヨーロッパ風のタキシードとされ、フォーマル度はどちらも一緒。

 

マニアックなラペルは「フィッシュマウス」。ノッチドラペルと比べると切れ込みが小さく、魚の口に似ているのがその名の由来。

フィッシュマウス

photo by http://cobbler.txt-nifty.com/blog/images/2011/08/27/04.jpg

フランスをルーツやテーマに持つブランドのスーツに使われるフランス生まれのディティールがフィッシュマウス。

 

 

ラペルは太さで印象が一変する

ラペルのデザインを構成するのは「形状」と「太さ」。太いラペルはワイドラペルと呼ばれ、細いラペルはナローラペル。

ワイドラペル

photo by http://www.azabutailor.com/blogs/nihonbashi/files/2013/05/11.jpg

ナローラペル

photo by https://img08.magaseek.com/images/details/20170821/500215506001_15.jpg?sr.dw=500

ワイドラペルは1950年代以前に生まれたディティールで、ナローラペルは60年代以降。スーツにおけるクラシックとは1950年以前の事は指し、60年代以降をモードとするのが一般的。ラペルにおいては1950年代以前い生まれたワイドラペルが古典的な雰囲気。ナローラペルが現代的な雰囲気を持ちます。

 

とはいえ、時代は繰り返すもの。ラペル幅は太めが流行れば、反動でしばらくすると細めが流行る...これを繰り返している。今は太めの幅が新鮮に見えるようになってきているのが時代の価値観。

 

ラペル幅は時代によって主流が変わるものの、どんな時代も変わらないのがラペル幅とネクタイの幅を揃える事。

 

大人のオシャレの秘伝は「立体感・高級感・統一感の3つの感」を網羅すること。統一感を作ることで大人の男性にふさわしい知的な印象を作り出すことが出来ます。

 

ラペルとネクタイの幅を揃える...こんな事でも統一感を作ることが出来るのです。今のネクタイ幅の主流は8センチ、つまりラペルの幅の主流も8センチ。

 

こんな話をするとコーディネートの度に定規を持ち出してしまいたくなりますが...大事なのは数値ではなく見た目。パッと見、同じような太さに見えれば、それでいいんです。

 

 

マニアックなディティール「ゴージライン」

次はマニアックなディティール。ラペルにある襟と襟のつなぎ合わせている境目が「ゴージライン」。

ゴージライン

photo by http://pitty-savile-row.com/wp-content/uploads/2016/01/goji02.jpg

 

実はこのゴージライン。スーツによってラインの位置が高かったり、低かったり。それによってスーツの印象を大きく変わるのです。

 

「ハイゴージ」と呼ばれるゴージ位置の高いスーツは緊張感のある印象になる。

ハイゴージ

photo by http://livedoor.blogimg.jp/cinque1/imgs/5/c/5c0665d6.jpg

緊張感があるゆえにタキシードにも用いられるのがハイゴージ。一般的ビジネススーツもゴージラインは高め。

 

一方、ゴージ位置が低いのが「ローゴージ」。ハイゴージと比べるとリラックスした雰囲気が出るのが特徴。

ローゴージ

photo by http://www.tailor-kitahara.co.jp/wp/wp-content/uploads/2013/02/suits_1.jpg

 

パターンオーダーの場合ゴージ位置を選べないことがほとんど。ローゴージはリラックスした雰囲気を持っている為、スーツよりは単品のジャケットで見かけることが多いかな。

 

 

 

ココで終わってしまうのが一般的な着こなし指南のブログやら雑誌。「オシャレ」なだけではなく、「似合うかどうか」まであなたを導くのが当サイトスーツラボ。記事冒頭で骨格診断の自己診断をしてくれたあなた。お待たせしました。自己診断がまだな方は、こちらのコンテンツからどうぞ。

 

 

ストレートタイプに似合うラペル

人間の身体を構成する要素は筋肉・脂肪・骨の3つ。ストレートタイプは筋肉の要素を最も強く感じるタイプ。

 

筋肉質で厚い胸板と発達した上腕二頭筋を持つのが特徴。太れば全体的に大きくなり固太りに、痩せても華奢に見えないのがストレートタイプ。

 

そこから感じるのは「男らしさ」・「力強さ」・「伝統的」といった雰囲気。ストレートタイプと調和するのは力強くてフォーマルなラペル。

 

となればラペル幅は太めのワイドラペル。太さがあることで厚い胸板と調和します。中性的な男性がもてはやされる現代、男らしいストレートタイプはどこか古き良き古風な魅力を感じさせる。筋肉のハリがある肉体は緊張感があるスタイルが似合う

 

そんなストレートタイプは伝統的かつ緊張感のある着こなし、つまりフォーマルスタイルが大得意。よってラペルはフォーマル度が高いピークドラペルが、ゴージもリラックスしたローゴージよりも緊張感があるハイゴージが似合う。

 

力強くて緊張感のあるラペルが似合うストレートタイプ。そこから導きがされるのはワイドなピークドラペルでゴージ位置は高めのディティール。

ワイドピークドラペル

photo by https://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr172/auc0302/users/5/3/0/9/bears0916-img600x600-1456831174umlw4h20131.jpg

 

職場環境の兼ね合いもあるかと思いますが...職場で許される範囲で「太く・力強い」ラペルを選ぶのがポイントと言えるでしょう。

 

ウェーブタイプに似合うラペル

男性の中では、筋肉質でもなく、ごつごつした骨太でもない。脂肪の柔らかさを感じるのがウェーブタイプ。

 

痩せれば緩やかにウエストがくびれ、太ってもおなかだけポッコリ。緩やかな曲線を描くウエストラインと薄い胸板を持つのがウェーブタイプの特徴。薄い胸板は一つ間違えれば「頼りない」・「弱そう」といった印象に。調和するアイテムを身に纏えば「弱さ」が「軽やかさ」「やさしさ」にそのイメージは昇華されます。

 

ウェーブタイプに似合うラペルはストレートタイプに似合うラペルの逆。細くシャープなラペルがウェーブタイプに似合う。

 

そうなるとラペルは当然ナロー。男性の中で最も女性に近い質感を持つウェーブタイプ。男らしさが求められるフォーマルスタイルは苦手。よってフォーマルなピークドラペルでは無理をしている印象に。フォーマル度が低いノッチドラペルがウェーブタイプの雰囲気に調和します。

 

緩やかな曲線のウエストラインを持つウェーブタイプ。曲線は直線と比べるとどうしても長く見える。つまりウェーブタイプは胴長に見えてしまうのです。ウェーブタイプがスタイルアップする術は短足をごまかすべく、目線を上に引き上げる事。

 

そこでゴージライン。ゴージが低くなるとラペルの位置も下がり、目線も下がる。これでは短足が目立つ。ハイゴージでラペルの位置を上げて目線を上げる。ハイゴージを選ぶことで目線を上に引き上げ短足をカバーできます。

 

ノッチド・ナローラペルをハイゴージで。それがウェーブタイプに似合うラペルなのです。

ナローノッチドラペル

photo by http://otonaninareru.net/wp-content/uploads/2014/02/thom-browne-for-brooks-brothers-black-fleece-classic-suit-profile1.png

 

ナチュラルタイプに似合うラペル

ナチュラルタイプは骨のゴツゴツした雰囲気を感じる骨格タイプ。

 

人体のフレームともいえる骨。骨が発達しているナチュラルタイプは首・手足が長くスタイリッシュな体型。顔立ちもゴツゴツとして骨の印象を感じるのが特徴の一つ。

 

そんなナチュラルタイプから感じるのは「自由」・「規律にとらわれない」・「野性的」といった印象。

 

ナチュラルタイプが似合うラペルに必要なのは、リラックス感。自由気まま、野性味を感じるナチュラルタイプにはスーツそのもののカッチリ感が苦手。ラペル選びもスーツのカッチリ感を砕くのがポイント。

 

ラペルにリラックス感を与えるのは、ゴージライン。ゴージ位置が低いローゴージを選ぶことでリラックスした印象が作り出されます。ラペルもフォーマルなピークドラペルを避けて、ノッチドラペルを選びラペルに緊張感をあたえないように。

 

肩幅が広いことも多いナチュラルタイプ。スタイルにおいて肩幅と股下は比率関係にあります。肩幅が広ければ、広いほど股下の比率が下がり足は短く見える。肩幅を強調してしまうと、せっかくの長い脚が引き立たない。

 

ラペルが太ければその存在感で。細ければ肩幅との対比で、どちらにせよ肩幅は強調されてしまいます。ラペルはシンプルに今の主流である8センチ前後の幅を選ぶのが手堅いチョイス。

 

普通の太さのノッチドラペルにローゴージのラペル。このラペルがナチュラルタイプの「自由な」雰囲気を活かすラペルなのです。

ノッチドローゴージ

photo by http://blog.zige.jp/resources/member/016/118/1645866/Diz6SO4B.jpg

 

今回はここまで。

 

「似合うラペルは分かったけど、どんな生地が似合うかわからん」・「自分に似合うラペルのスーツが見つからん」という方もいるでしょう。無料メール相談していますのでページ下部からお気軽にご連絡ください。当記事内容に限らず、ファッションや当ブログへの質問・リクエストも合わせて受け付けております。

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