GUの買うべきセットアップ・買ってはいけないセットアップ

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guの買うべきセットアップ

現役販売員の鶴田です。

 

当サイトではかねてよりオンオフ兼用スーツとしてguの格安セットアップをおすすめしています。そんな甲斐もあってか(?)guのお店ではセットアップが大欠品中だったのが、ここ最近。

 

先日、guのお店を覗いてみたら在庫復活。春夏の新作としてセットアップが再入荷していました。guのセットアップへの力の入れようは、ファストファッションの中でも指折り。上下で800円弱のプライスであのクオリティ・バリエーションの豊富さは驚きというほかありません。

 

とはいえ、豊富なセットアップのラインナップの中でも当たりはずれもあるのは事実。現状セール品や大型店舗限定商品も含めればguはかなりセットアップのバリエーションを展開していますが...。どのguの店舗でも(近所のguの店舗でも)手に入るセットアップとなれば「テーラードジャケット・トラウザーズ」のセットアップと「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップ2種類。

 

どちらが買うべきセットアップなのか?どちらが買ってはいけないセットアップなのかをを解説します。

 

guの買ってはいけないセットアップ

単当直中に。それは「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップ。

guの買ってはいけないセットアップ

photo by http://www.gu-global.com/jp/lookbook/pc/style/17112159

 

gu公式のルックブックでは十分オシャレに見えますが...。本来セットアップはスーツを想像すればわかるように、高級洋服素材であるウールを使い人間の体に沿うように立体的に作られたアイテム。高級素材を使っているが故に高級感を感じさせる艶を持つ反面、耐久性は化学繊維やコットンと比べると低く、ストレッチ性もそこまで高くないのが特徴。

 

高級感と引き換えに耐久性や伸縮性が低く、何かと着るときに気を遣うのがセットアップなのです。

 

セットアップの「気を遣う」というデメリットを解消しようとしたのがこの「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップ。本来、高級素材が使われるセットアップにあえてカジュアルで扱いやすいストレッチ素材を使い耐久性・伸縮性を上げることでセットアップ特有の着るときに「気を遣う」ストレスを解消したのがこのセットアップ。

 

消費者からしてみれば、こういうアプローチはかしこまったイメージのセットアップを気軽に着ることが出来て非常にありがたい。でも洋服作りにおいて、このあえて」は非常に難しい。

 

洋服には必ず歴史があります。ジーンズは元は作業着。カーゴパンツは元は軍服。Tシャツは肌着がルーツ。スーツは英国貴族が自身の権力・財力・知力を誇示するために生まれた服。もともとの用途にふさわしい素材・色・デザイン・ディティールが選び抜かれて完成したのが洋服。作業着だから丈夫なデニム素材を使っているジーンズ。肌着だから体にフィットするシルエット・吸水性の高いコットン素材を使っているTシャツ。財力を表現するために高級素材が使われるスーツ。すべて本来の用途における必然性があるのです。

 

こういう必然性のもとに完成した服を組み合わせの妙で楽しむのがオシャレ。

 

本来の用途において、必然性のもとに作られた完成形が洋服。「あえて」というアプローチはこの完成形を崩して、洋服の必然性・完成度を下げてどうしても安っぽく・嘘っぽくなりがち。安っぽさ・嘘っぽさを払しょくするには、上質な素材を使って高級感を出すしかありません。

 

本来高級ウールが使われるセットアップにカジュアルなジャージ素材が使われているのが「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップ。「あえて」ジャージ素材を使っているが故に安っぽさや嘘っぽさが出てしまう。それを払しょくするには上質なジャージ素材を使う必要があります...がそこはファストファッション。

 

値段の割には頑張っていますが、「上質」とまではいかない素材を使っているのが「カットソージャケット・トラウザーズ」。上質ジャージ素材ではないが故に「あえて」が嘘っぽく・安っぽくなってしまいます。だから「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップは買ってはいけないセットアップ。

 

ちなみにデザインをちょっと変えるだけで「あえて」ではなく、必然性が生まれるのが洋服の面白いところ。例えばジャケットのポケットのデザインをアウトポケットにしてみる。アウトポケットとはジャケットの外側から叩きつけけるようにつけられたポケットの事。

アウトポケット

photo by https://www.global-style.jp/wwp/wp-content/uploads/2012/10/ysgn070-11.jpg

 

アウトポケットはジャケットの中でもカジュアルなディティール。こういうデザインのジャケットにジャージ素材などカジュアルなデザインを使うと「カジュアルなディティールのジャケットだから素材もカジュアルなものを使う」という必然性が生まれ「あえて」の嘘っぽさや安っぽさを払しょく出来るのです。

 

「カットソージャケット・トラウザーズ」はシルエットは綺麗なだけに非常にもったいない。アウトポケットなら嘘っぽさ・安っぽさも消え、間違いなく買うべきセットアップ。弱小ブログですが、gu関係者の方が見ていましたら、ぜひ今度はアウトポケットでお願いいたします(笑)。

 

買うべきセットアップは「テーラードジャケット・トラウザーズ」

guの「テーラードジャケット・トラウザーズ」のセットアップは「あえて」のアプローチを、巧みにこなした好例。

guの買うべきセットアップ

photo by http://www.gu-global.com/jp/lookbook/pc/style/17112156

 

本来、高級ウールが使われるセットアップ。高級感をもたらす半面、上質であればあるほどウールはデリケートな素材。耐久性の高い化学繊維を「あえて」使って気軽に着れるセットアップにしよう...というのは「カットソージャケット・トラウザーズ」のセットアップと同じアプローチ。

 

「テーラードジャケット・トラウザーズ」が賢かったのが、限りなくウールに見える化学繊維を使ったところ。

 

ウール見えする化学繊維を使ったことで、セットアップ(スーツ)本来の高級感を極力損なうことなく、化学繊維の耐久性を共存させているのです。仕立てに毛芯を使っているのも、高級感を損なっていない要因。

 

毛芯とはスーツの立体感を構成する骨組みのようなもの。表生地と裏地の間に芯地と言われる生地を挟んで立体感を形成するのがスーツの伝統的な仕立て手法。guのセットアップのラペル(ジャケットの襟)のみではありますが毛芯を用いて、立体的な襟に仕立てています。

 

化学繊維の耐久性を取り入れながら、ウール見せする素材使い。毛芯を使った立体的仕立てでスーツが持つ高級感を損なわず、嘘のない・安っぽくない仕上がりになっているのが「テーラードジャケット・トラウザーズ」のセットアップ。間違いなく買うべきセットアップです。

 

無料ファッションメール相談しています。guのセットアップの着回し・コーディネートなど分からないことがありましたらお気軽にページ下部からメールください。

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