現役販売員の鶴田です。
いつものスーツを、簡単にオシャレに見せるネクタイは、「同系色」「単体柄」のネクタイ!
「地味かな?」と思うかもしれませんが、読めば納得の即効性抜群のオシャレ術です。
「スーツをオンオフ兼用で着回そう」というのが当サイトの提案ですが、今回は久しぶりにオンスタイルのお話。
ご愛読者の方々、お待たせいたしました^^;
目次
スーツのコーディネートに大切なのは「統一感」
まずは本題に入る前に、大前提のお話。
当ブログで、何度も解説していますが。
スーツ。とりわけスーツのコーディネートにおいて大切なのは、「統一感」です。
詳しくは
◆スーツをオシャレに着こなすために必要なのは、立体感、高級感、統一感の「3つの感」
で解説していますが、ここでも簡単に解説すると…。
例えば、子供服。
一つの服、そしてコーディネートにたくさんの色や柄が使われて、非常にガチャガチャしている印象。
これを子供が着ると、この「ガチャガチャ感」が、いい意味での子供っぽさを演出して、子供らしい可愛らしさを感じさせます。

逆にスーツ。
スーツは「大人がオフィシャルな場」で着る服。子供っぽさは一切不要です。
目指すべきは子供服と全く逆。
ガチャガチャして子供っぽさを、演出するのが子供服なら…。
スーツは、一つのテイストに「統一」して大人っぽさを演出するのが求められます。
と、言うわけで簡単にまとめると
「スーツは大人が着るもの」→「大人が着るから、必要なのは大人っぽさ」→「大人っぽさを演出するのが統一感」
という論理の流れですね。
この前提を踏まえつつ、「いつものスーツを最速でおしゃれにするネクタイ」を解説して行きます。
いつものスーツ=ダークスーツは「まじめさ」の象徴
スーツのコーディネートに大切なのは、何より統一感。
なので、いつものスーツと「統一感」のあるネクタイを付ければ、オシャレ度アップ…というお話ですね。
多くの人にとって、「いつものスーツ」とは、暗い色の(黒・紺・グレー)の、あまり目立たない柄のスーツ……になるはず。いわゆる「ダークスーツ」と言われるのが、たいていの人にとってのいつものスーツ。

とりわけ画像のような、濃紺のダークスーツがワードローブの大半を占める...という人が多いでしょう。
スーツは
- 色が暗いほどフォーマル
- 色が明るいほどカジュアル
- 柄がシンプルであるほど、フォーマル
- 柄が複雑であるほど、カジュアル
な印象を感じさせます。
冠婚葬祭などで着る礼服やフォーマル度が高いスーツであるタキシードが、
- 最も暗い色である黒
- 最もシンプルな柄である無地
なことからも、それは理解できるはず。

これを踏まえると、「暗い色の、地味ながらのいつものスーツ」=ダークスーツは、比較的フォーマル度の高いスーツである……と言えますね。
「まじめな」いつものスーツには、「まじめな」ネクタイで統一感
となれば、合わせるネクタイも、比較的フォーマル度の高いネクタイを合わせれば統一感が生まれる=オシャレに見える、ということ。
スーツのコーディネートに大切なのは、「補う」ことではなく、「活かす」ことです。
真面目な雰囲気の、ダークスーツ。
「地味だから、ネクタイでちょっとアクセントを入れようっと♪」
ではなくて、
「まじめな雰囲気のネクタイだから、ネクタイでさらにまじめな雰囲気を強調しよう」
の方が、楽にオシャレな印象を作ることが出来ます。
「理屈はわかるけど…なんか地味になっちゃいそう」
そんな人に向けて、正しい「脱地味」コーディネートの方法も解説しますので、安心して読み進めてください。
「まじめな」ネクタイって何?
まじめなダークスーツには、真面目なネクタイがオシャレなわけですが……。
「マジメなネクタイってなんだよ!!」と思う人も多いでしょう。
ネクタイは大きく分けて、
- 色
- 柄
- 素材の質感
の3つに分解できます。
この3つの要素全てに「マジメさ」・「フォーマルさ」を感じるのがマジメなネクタイ。
では、3つの要素ごとに解説していきましょう。
「まじめな」ネクタイの色
上で解説した
- 色が暗いほどフォーマル
- 色が明るいほどカジュアル
の法則は、ネクタイにも当てはまります。
さらに、コーディネート単位でいうと
- 色の数は少ないほどフォーマル
- 色の数が多いほどカジュアル
になります。
「スーツのは大人が着る物」という大前提を踏まえると...どんなに色を増やすにしても「3色まで」が基本です。
それ以上色を増やしてしまうと、スーツの持つ大人っぽさを損ねてしまいます。
で、ここまでを総括すると
- ワードローブの大半を、濃紺のスーツで占めている人がほとんど
- 色の暗いスーツ=ダークスーツはフォーマル度が高い
- フォーマル度の高いスーツには、フォーマル度の高いネクタイが調和する
- ネクタイも暗い色の方が、フォーマル度が高い
- コーディネートで使う色の数を3色以内に抑えると、オシャレ
ということになります。
これを踏まえると、いつものスーツを最速でオシャレに見せるベストアンサーが見えてきますね。
そう、ダークネイビーのネクタイこそ、あなたのスーツを最速でオシャレに見せてくれるネクタイなのです。
ダークネイビーは、もちろん暗い色。よってフォーマルな印象を持つネクタイです。
ゆえに「まじめな印象」を与えるダークスーツと「統一感」が生まれます。
しかも、紺のネクタイだったら、コーディネートに使う色の数は
- 濃紺スーツの場合は1色
- 黒や暗いグレーのスーツの場合でも2色
に抑えることが出来きます。
ゆえに、いつものスーツ=ダークスーツが持つマジメっぽさに対して、統一感を演出できる。すなわちオシャレになれるネクタイこそ、ダークネイビーのネクタイ。

「でも、地味じゃない?」
「紺のネクタイは持っているけど...イマイチ、オシャレにならないんだよな」
そんな疑問を持つ人もいると思いますが...。そんな疑問や悩みは、実は選び方のちょっとしたポイントを押さえるだけで解決できてしまうのです
一つ一つ解説していきますね。
アクセントが欲しいときは、派手色を少ない面積で!
ダークネイビーのネクタイは、いつものスーツ(ダークスーツ)をオシャレに見せてくれる王道コーディネート。

とはいえ、何だか地味に見えてしまう時もあるでしょう。
そんな時は、明るい色のネクタイをしてしまいがち。例えば水色とか。
上で解説したように、スーツのコーディネートの肝は、「統一感」です。
ダークスーツは、まじめな雰囲気を感じさせるスーツ。
それに爽やかさを感じさせる「水色」とか、
可愛らしさを感じる「ピンク」とか、
派手さを感じさせる「真っ赤」などは、
スーツのまじめな雰囲気と調和せず、ネクタイだけが、どうしても浮いて見えてしまいます。
別に変なコーディネートではないけど、ふっつうでしょ?少なくとも、オシャレには見えません。
暗い色のネクタイでは、オシャレだけど、ちょっと地味に見えることもある、ダークスーツ。

かといって、脱地味をしようと明るい色のネクタイをすると、どうしてもネクタイが浮いてしまう。
こんな時は、ネクタイ全体を明るい色にするのではなく、ネクタイのベースカラーはあくまで暗い・落ち着いた色。差し色で明るい色が入っている配色のネクタイを選びましょう。
例えば、こんな感じ。

ネクタイのベースの色は、まじめさを感じさせる暗い色(=ネイビー)。同じくまじめさを感じさせる「ダークスーツ」と統一感が生まれます。
加えて、差し色で明るいベージュと水色が配色されているため、地味な印象を感じさせません。ネクタイも浮いて見えないでしょ?
ダークスーツを「オシャレに」かつ「地味に見せたくない」なら、”暗い色がベースで、明るい色が部分的に配色されているネクタイ”...と覚えておきましょう。
「まじめな」ネクタイの柄
「ダークスーツに、暗い色のネクタイを合わせているのに、何だかキマらない」
そんな人は、「柄」の選び方にこだわってみましょう!
上でも解説しましたが、
- 柄がシンプルであるほど、フォーマル
- 柄が複雑であるほど、カジュアル
なのが、ドレスアイテムの法則です。
で、ダークスーツは、フォーマル度の高いスーツ。
となれば、合わせるネクタイの柄もフォーマル度の高い「シンプルな柄のネクタイ」が調和する...というものです。
となれば、縦横2方向の直線からなる「チェック柄」は、少しカジュアル。

一筆書きで描けるドット柄の方がシンプル...ゆえにフォーマル。ダークスーツにマッチします。

一方方向の直線であるレジメンタル柄もいつもスーツにはマッチします。

マッチするんですが...。
こんな風に様々な太さのラインから作られるレジメンタル柄は、複雑すぎて、カジュアルな印象。ダークスーツにはマッチしません。

レジメンタル柄の場合、具体的に、どこまでが複雑で、どこまでがシンプルか...という目安はありませんが。
上の画像だと比較的シンプル。下の画像は複雑すぎる...と覚えておきましょう。
他にも、二つの柄を組み合わせたネクタイは、ダークスーツには、複雑=カジュアルすぎます。
例えば、ストライプ×ドット柄のネクタイとか...。

シンプルな柄のネクタイと比べると、なんとな~く幼く感じるはず。

フォーマル度の高いダークスーツには、同じくフォーマル度の高いシンプルな柄のネクタイを合わせると、「統一感」が生まれます。
で、シンプルな柄の目安は、具体的な線引きはありませんが...。
ちょっとケーススタディをやってみると...これはシンプル。

これもシンプル。

この中でいうと、右から2番目はシンプル。それ以外は複雑かな~。

ゾゾタウンで「ネクタイ」と検索すると無数のネクタイが表示されます。
今回のケーススタディを踏まえて、「どの柄がシンプルで、どの柄が複雑なのか?」という目線でチェックしてみてください。審美眼が養われることでしょう。
審美眼を養うためには、こちらの記事も参考になるので、よろしければぜひ。
仕上げに素材感も統一しよう
最後に仕上げ。
「色も柄もスーツと相性が良いのに、何だかオシャレに見えない」
なんてときは、この最後の仕上げが出来ていないことがほとんど。
その最後の仕上げこそ、スーツとネクタイの生地の質感を「統一」すること。
ドレスアイテムは
- 艶のあるツルッとした質感がフォーマル
- 艶のないザラッとした質感がカジュアル
な印象を与えます。
ダークスーツは、フォーマル度が高いスーツゆえに、基本的にはツルッとした艶のある生地が使われています。
ネクタイもツルッとした艶ん尾ある生地の物を選びましょう。

最後に総括。
いつものスーツ=ダークスーツをオシャレに見せるネクタイは、
- 暗い色であること
- アクセントを入れたいときでも、ベースの色は暗い色(アクセントカラーの面積は小さめ)
- 柄はシンプルな柄
- 生地はツルッとした艶のあるもの
この4つがポイントです。
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございます。