どこよりも詳しく靴のデザインとデザイン別着こなし解説

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Uチップ

現役スーツ販売員の鶴田です。

 

今回は靴のデザイン別解説とどのデザインならどんなスーツに合うか?ここまで言及していきます。靴のデザインのフォーマル度やうんちくを解説するサイトは数あれど、さらに着こなしまで言及するサイトは(手前味噌ですが...)SuitLaboだけです。

 

それでは早速解説にしていきましょう。

 

内羽根と外羽根

靴のデザインを決める要素は様々ですが、1番影響を与えるのは「つま先のデザイン」と「内羽根か外羽根」かどうか。

 

羽根とは靴ひもを通す部分のパーツの事。

外羽根

photo by http://maglay.net/wp-content/uploads/2012/10/30fb0922b35eda0e7cd2153b9db3b356-300×300.jpg

上の画像のように靴ひも(シューレース)を通すパーツが本体から独立しているのが外羽根。

 

特徴は紐で締め付けを調節しやすい事。

 

軍隊のブーツがルーツになっているというのが1説。洋服全般において機能的なディティールは主にミリタリーやワーク、スポーツをルーツにしていることがほとんど。

 

すなわち機能的なディティールを持つアイテムはビジネスシーンにおいてはややカジュアルな位置づけになります。

 

「じゃあビジネスでは使ってはいけないの...?」と思う人もいるでしょう。

 

使ってはいけないのではなく、コーディネートやシチュエーションを考慮したうえで使いましょう...という話。どんなシチュエーションやコーディネートで履けばいいのか?そこまでSuitLaboではガイドしていきますのでご安心を。

 

で、肝心の外羽根はどんなシチュエーションに向いてるかというと...つま先のデザインによってかな(笑)でも確実に言えるのがオンオフ兼用の革靴を狙うなら外羽根であることがマスト。

 

外羽根と対をなすのが内羽根。

内羽根

photo by https://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2016/09/41XDJl8uq8L.jpg

シューレースを通すパーツが本体と一体型になっているのが内羽根。

 

英国貴族が宮廷の室内履きをルーツにしているためにフォーマルさを感じるのが内羽根。そのため、オンオフ兼用を狙うにはフォーマルさがちょっと強すぎ。逆にきちんとした印象を作るなら、うってつけ。

 

この内羽根はサイズ選びがちょっとシビア。靴を履いた時に羽根がきちんと閉じるのが内羽根の正しい履き方。

 

足の甲が高い日本人の場合、羽根をきちんと閉じるサイズを見つけるのが難しい。足の幅を合わせると甲が合わず羽根がV字に開いてしまう。逆に羽根が閉じるサイズが選ぶと、今度は幅や長さが合わない。

 

とはいえ、試着の段階で羽根が閉じるサイズを選ぶ必要はなし。靴は履きこむことで少し伸びますので、その時に閉まればオッケー。試着の段階で締まるサイズを選んでしまうと靴が馴染んできた時に緩くなってしまいますからね。試着の段階では「もう少し紐をきつく縛れば、閉じるかな?」くらいでオッケー。

 

では次につま先のデザインの解説に映りましょう。

 

今回は主流なデザインに絞ってフォーマル度が高い順に解説していきますね。

 

 

最もフォーマルなストレートチップ

チップとはつま先の事。つま先に横一線にラインが入っているのがストレートチップ。

ストレートチップ

photo by https://i2.wp.com/sakidori.co.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/08/57b58b24d32c8-500×600.jpg?resize=500%2C600

つま先に被せものをしているように見えるので別名「キャップトゥ」。

 

これが靴のつま先のデザインにおいて1番フォーマルなデザイン。ストレートチップに内羽根の組み合わせが靴において最もフォーマルなデザイン。就活や冠婚葬祭、マナーが最優先される場はこれ1択で間違いなし。

 

フォーマル度が高いため、ビジネスシーンで使う場合もフォーマル度が高いスーツに合わすと統一感が出ます。

 

スーツにおけるオシャレは「リッチでマッチョでスマート(頭の良いの意)男性像」を表現すること。スマートな男性像を表現してくれるのが統一感なのです。詳しくはこちら。スーツの驚くべき本質に加え、オシャレの大原則がたった5分で読める内容で解説しています→初めてこのブログに来た方へ。オシャレの必須3要素とは?

 

で、フォーマル度が高いスーツとはずばりダークスーツ。紺やグレーからなる暗い色のスーツですね。ダークスーツは古くは英国紳士が都市で仕事をするために生まれた「タウン」をルーツにするスーツ。だからフォーマル度が高いのです。

 

フォーマル度が高い故にオンオフ兼用には向かないのがストレートチップ。外羽根だったとしても、カジュアルに使うにはフォーマルすぎる。内羽根、外羽根のどっちにせよ、カジュアルには向かないストレートチップ。ここは潔く内羽根を選んでとことんフォーマル度を高めるのが良いというモノ。

 

使いやすさナンバーワン?プレーントゥ

お次はこちらプレーントゥ。

プレーントゥ

photo by http://paper-paper.ocnk.net/data/paper-paper/product/alden/AD9590.jpg

一見して分かるようにプレーンなつま先のデザインなのでプレーントゥ。

 

オンオフ兼用ならプレーントゥの外羽根がおすすめ。内羽根にしたのがホールカット。

ホールカット

photo by http://www.matt-trading.co.jp/item/img/1021/1021-s.jpg

かかとの部分以外はつなぎ目一切無しで1枚の革で作られた革靴。1枚の革でこれだけ立体的に仕上げるには非常に高度な技術が必要なんです。よって高級かつフォーマル度も高いのでフォーマル専用。ただ冠婚葬祭となるとやはりストレートチップ。カジュアル度も低く、フォーマル度はストレートチップに適わない...トレンドというわけでもなく微妙なポジションというのがホールカットの現状ですね。

 

プレーントゥなら外羽根にしたほうがビジネスの定番ダークスーツ~ジャケパン~カジュアルにまで使えて汎用性が広く、コストパフォーマンスも上がってきます。

 

オンオフ兼用を狙うならつま先のディティール以外にもうワンポイントこだわりたいところ。それはつま先の形状(フォルム)。

 

革靴は反り返っているようなギャル男チックなフォルムは論外として...つま先はシャープなほうがフォーマル。古くの英国では靴が長ければ長いほど、位が高いとされた時代があるほど。

 

となれば、オンオフ兼用を狙うものはつま先が丸い靴を。

alden

photo by https://leffot.com/wp-content/uploads/2015/12/alden-shell.jpg

逆にフォーマル度を高く見せたい時はシャープなフォルムを選ぶとつま先のデザインが活きてきます。

シャープなトゥ

photo by http://shoes-box.net/file/parts/I0000930/c90c167f3c2d58cd37ab63b54e9edbd4.jpg

 

フォーマル度が高い「タウン」をルーツに持つ靴はここまで。以下の靴は比較的カジュアル度が高くなります。

 

デザイン性豊かなウイングチップ

靴屋に行けば、1度は目に留まるデザイン性を誇るのがウイングチップ。別名「フルブローグ」、穴飾りの事をブローグと言います。個人的には1番好きな靴。

 

この辺りから「うちの職場じゃちょっとな...」という人も出てくるのでは?

 

ただ今期のトレンドワードである「装飾性」を獲得するにはうってつけのデザイン。チャンスがあれば積極的に取り入れると周囲との差別化が図れます。

 

オシャレは偏差値ですからね。平均値は評価されないわけです。プラス方向にオシャレを差別化してくれるのがトレンド。詳しくはこちらの記事を。意外と知られていないトレンドのメカニズムを理解・消化する知識を持つことが出来ます→トレンドはどこから生まれ、どのように広がるのかを解説

 

ウイングチップはスコットランドの労働者の服を起源に英国貴族が、田舎で休日を過ごすためのスーツに合わせる靴に発展しました。つまりは「カントリー」をルーツにするアイテム。「タウン」ルーツと対局をなすカテゴリーです。

 

となるとウイングチップに合わすコーディネートも自然と導き出せるでしょう。

 

ウイングチップと統一感を出してくれるスーツはブラウンスーツやチェック柄といった「カントリー」をルーツに置くスーツ。もしくはジャケパンコーディネート。つまりダークスーツよりもカジュアルなスーツに合わすのがウイングチップと統一感を出し、着こなしに「スマート」要素を出してくれるコーディネート。

 

「うちの職場はダークスーツしかダメなんだけど...ウイングチップが履きたいんだ!」という人もいるでしょう

 

大丈夫。ダークスーツでもウイングチップと統一感を出し、着こなしに知性をもたらす方法はあります。

 

 

それは色でテイストの調節をすること。

 

靴の色は黒が「タウン」がルーツであり、それ以外の色(主に茶色)は「カントリー」をルーツとします。対してダークスーツは「タウン」がルーツ。それに茶色のウィングチップという「色」も「デザイン」もカントリーをルーツに置く靴を合わせても統一感を出すことはありません。

 

そこで登場するのが黒のウィングチップ。黒は前述のとおり「タウン」をルーツとする色。「カントリー」をルーツに置くデザインであるウィングチップに黒が「タウン」の要素をプラスしてくれるのです。「タウン」の要素がプラスされたことで、ダークスーツとの間に統一感をもたらし、着こなしを知的に見せてくれるのです。

トムブラウン

photo by https://cdn.fashionsnap.com/inside/images/thom-brown-aoayama-130314_012.jpg

画像の「Thome Browne」のデザイナートムブラウンのコーディネートはテイストミックスの好例。都会のアスファルトを連想させるまさに「タウン」のグレースーツに「カントリー」をルーツに置くウィングチップを合わせるのが彼のアイコン的ファッション。ルーツが違う2つのアイテムを靴の色を「タウン」をルーツに置く黒にすることで都会的なグレースーツと絶妙な統一感を作り上げています。

 

いっつもこのコーディネートの彼だけあってそのスタイルは実に計算されたものなのです。ちなみに彼は「クロップドパンツ」を世に浸透させた立役者。今では当たり前のクロップッドパンツも彼が作り出したのです。

 

逆に「タウン」なストレートチップをジャケパンや「カントリー」なスーツに合わせるときは靴を茶色にして「カントリー」テイストを取り込むことでスタイルに統一感をもたらします。

 

テイストミックス...ちょっと難しかったですか?そのうち、スーツの色や柄のルーツに言及した記事を書き上げる予定ですのでお待ちください。今の世の中、まんま「タウン」のアイテムやまんま「カントリー」のアイテムってそんなにないんですよ。なのでこのテイストミックスのテクを身に着けるとオシャレな着こなしを作るのがグッと楽になります。

 

 

質実剛健Uチップ

ウィングチップよりも気持ちカジュアル度が上がるのがUチップ。

Uチップ

photo by https://img1.kakaku.k-img.com/images/tasclapicv/450/000/000/1/1013/tasclapimage_1013_13_1.jpg?d=20151130113339

見ての通りつま先のデザインがU字に見えるのがその名の由来。

 

ウィングチップよりもカジュアル度が上がる為、ソール(靴底)が厚く丈夫だった、耐水性の高いレザーを使ったり。カジュアルシーンでのハードな使用を想定した作りの物も多いのが他のデザインと靴との違いかな。

 

ボリュームのあるソールから感じるのはカジュアルさ。チノパンやデニムを使ったジャケパンスタイルでカジュアル度を統一すると武骨ながら知的な雰囲気に仕上げることが出来ます。

 

こんなすっきりしたプレーントゥならウイングチップと同じ感覚でオッケー。茶色なら「カントリー」なスーツやジャケパンに。黒なら「タウン」なスーツもあり。

オールデン

photo by http://blog-imgs-46.fc2.com/y/u/k/yukipapanohibi/201101131154488f1.jpg

 

小技もほどほどに...モンクストラップ

ここからは紐なしの革靴。フォーマル度で言うと紐有り>紐無しの図式です。

 

モンクとは修道士の事。その名の通り修道士が履いていた靴が起源。靴ひもの代わりにストラップで足を固定する作りになっています。

モンクストラップ

photo by https://hacks-your-life.com/wp-content/uploads/2015/03/monkstrap.jpg

ストラップが1本のシングルタイプが主流ですが、近年ストラップが二本のダブルのタイプが人気。

 

この2本のストラップの内、足首側の1本のストラップをわざと外すのがオシャレテクニックとしてオシャレ中~上級者に受けています。

モンクストラップ

photo by http://www.tokyolife.co.jp/kindeditor/attached/image/20160106/20160106184728_43962.jpg

この小技。もとはと言えば、新品で甲の部分がなじまず痛いのを和らげる為に始めたのがきっかけ。

 

馴染んだ後も外していると、今度は靴のホールド力が下がり歩くときに若干カパカパ。カパカパの靴って歩いた時の足音が非常にだらしない。その上、外したストラップがものによっては歩くたびにシャンシャン音を立てる場合も...小技もほどほどにしましょう。

 

理に適っていない小技って返ってダサいもの

 

比較的シャープなフォルムの物が多いのでカジュアルでの使用は難しいかな。ソールが厚かったり、ボリュームのあるものならカジュアル兼用もあり。ビジネスシーンでの着こなしはウィングチップと一緒。例えば...ここは練習で考えてみてください(笑)

 

脱学生がカギ!ローファー

知っている人も多いと思いますがローファーは怠け者の意。吐き口が広く、簡単にできたのがその由来。

 

一口にローファーと言ってもデザインはまちまち。誰もが1度は見たことがあるのはコインローファー。

コインローファー

photo by http://zabou.org/anize/wp-content/uploads/2013/03/bassleverett2.jpg

あのマイケルジャクソンが白ソックスに合わせて履いていたのもコレ。

 

でも「高校生みたい...」という印象が拭えないのも正直なところ。

 

スラックスを使ったジャケパンで合わせる制服感が加速するのでデニムや白パンを使ったジャケパンスタイルで制服感を払しょくするのがポイント。

 

続いてこちら、ビットローファー。ビットとは馬具の事。乗馬する時、足を引っかけるアレです。それをかたどってローファーに着けたのがビットローファー。これを最初にやったのがグッチですね。

 

ビットローファー

photo by https://img1.kakaku.k-img.com/images/tasclapicv/450/000/000/0/302/tasclapimage_302_6_1.jpg?d=20150512111334

「...バブル?」と思うなかれ。レディースを皮切りにじわじわ人気復権中。とはいえ、バブル感が拭えないのも事実。コインローファー同様細身のカジュアルパンツに合わせたジャケパンスタイルが現代的に見せるのが着こなし術。

 

「もう少しフォーマルに使えるローファーはないんかい...」。ありますとも。

 

それはタッセルローファー。

タッセルオールデン

photo by http://img02.shop-pro.jp/PA01126/217/product/92194502_o6.jpg?cmsp_timestamp=20150729144054

タッセルとは房飾りの事。英国貴族の宮廷靴をヒントにアメリカ人俳優が靴屋に作らせたのがルーツ。

 

貴族の靴は起源にしているとあり、他のローファーよりもフォーマルなスタイルに対応できるのが特徴です。細身のカジュアルパンツはもちろん、スラックスを用いたジャケパンスタイル、「カントリー」をルーツに置くスーツまで幅広く対応できます。

 

ローファー買うんだったら最初の1足はタッセルローファーが断然おすすめ。

 

以上、本日はここまで。SuitLabo解説以降、最大のボリュームで解説しました(笑)

「こんな靴持ってるんだけど何が合うかな?」、「3足目を考えているんだけど何がいいかな?」...質問、相談ありましたら無料メール相談してますのでページ下部からご連絡ください。

 

オシャレに大切なのは「論理」と「行動すること」。相談するのも「行動」ですから。ね僕への相談からオシャレへの第1歩を始めてみてください。

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