襟裏チェックのシャツがなぜダサいのか論理的に解説してみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ダサいシャツ

ファッション雑誌やウェブサイトでダサいドレスシャツの代表格になっている襟の裏がチェックのシャツ。

 

ネクタイやジャケットを着用しないクールビズでは「アクセント」と称してついつい、こういうシャツに手を伸ばしてしまいがち。

 

頭ごなしにダサいと言われても納得できない人もいるでしょう。なぜダサいのか教えてくれるメディアはほとんどありませんからね。

 

今回は誰も教えてくれないNGファッションのNGたる理由を論理的に解説してます。

 

襟裏チェックのドレスシャツはNGアイテムの代表格

ダサいアイテムの代表格は襟裏チェックのシャツ。カジュアルファッションのNGアイテムである裾をまくればチェック柄が出てくるパンツ。コレと同列くらいのNGっぷりです。

 

他にも「ボタンの色や糸の色がアクセントになるようにしました」的なシャツや「襟を2枚重ねてみました」etc。そんなNGを全部乗せにしたのがこんなシャツ。

ダサいシャツ

photo by https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41APWMruYzL.jpg

オシャレなお店の代表格であるセレクトショップを覗けばこういったシャツは一切おいていません。ユナイテッドアローズでもトゥモローランドでも構いません、覗いてみればわかるはず。

 

「でもなんでダサいんだよ」...どうしてもファッションは感覚的になりがちですよね。ではその感覚を論理で紐解いていきましょう。

 

NGアイテムを見極める理論とは?

今でこそ、スーツは単なる仕事着という認識ですが本来の目的は否。スーツとは英国貴族が自身の「財力・権力・知性」を服装で周囲に誇示した見た目重視の服。この歴史を紐解き、着こなしで「財力と引き締まった肉体(権力の暗喩)と知性を併せ持った男性像」を表現した方法を現代に蘇らせオシャレになろう...というのが本ブログで提唱する理論の根底。

 

この男性像を

財力=「リッチ」要素

引き締まった肉体=「マッチョ」要素

知性=スマート要素の3要素に分けた各要素の作り方を論理的に示すのが当サイトの理論。詳しくは→初めてこのブログに来た方へ。オシャレの必須3要素とは?

 

この理論を理解していただいたうえで襟裏チェックのシャツに話を戻しましょう。

 

まずすべてのアイテムは一口にデザインと言っても

  • 素材
  • ディティール

の4要素に分類できます。

 

アイテム単体で重要なのは、この4要素が統一されて「スマート」要素が作れているか?

 

つまり知的なアイテムどうか。スーツスタイルが表現したいのは大人の男性像ですからね。知性が感じられなければ「子供」です。

 

もちろん立体的な作りであれば「マッチョ」要素を、高級感感じる素材ならば「リッチ」要素を作れますが今回はデザインの話なので一先ず置いておいて...

 

理論で襟裏チェックのシャツを読み解く

まずは色。襟裏チェックのシャツに限らず多くのドレスシャツは白・青をベースとした色遣い。これは英国貴族が仕事用に着ていたスーツに合わせていたシャツをルーツとします。

 

「仕事用のスーツなんて当たり前じゃん」...現代においてその考えはもちろん正解。ただ時代を遡ると今とは全く違った服飾文化が見えてきます。

 

昔の英国では貴族はオンもオフも問わず、ずっとスーツを着用していました。当然毎日スーツだと飽きてきたり、オンとオフではスーツに求める条件も違ってきたり。なので、スーツをオン用とオフ用に分けて着ていました。このオン用のスーツにまつわるアイテム全般を「タウン」と呼びます。都市で仕事をして、休暇は田舎で過ごすというのが当時の貴族のライフスタイルでしたからね。オフ用はお気づきの通り「カントリー」と呼びます。

 

話は戻りシャツの「色」。白や青のシャツはタウンをルーツとします。

 

次に素材。襟裏チェックのシャツに使われているのはブロード。ツルっと艶のある一番普通のシャツ生地の事ですね。これも「タウン」をルーツとします。シャツの「色」も「素材」もタウンをルーツとしています。ここまでは統一感が取れてますね。

 

今度は柄。画像を拡大してみるとわかりますが、シャドーでチェック柄がこのシャツには入っています。チェックは「カントリー」がルーツです...ちょっと統一感が崩れてきましたね。

 

最後にデザイン。襟裏がチェック。ボタンやボタン糸がアクセントカラーになる配色。このデザイン全部、スーツが貴族の服だった時代、つまりスーツが見た目重視の服で合った時代にはなかったデザイン。

 

中世英国ではスーツはネクタイ着用が前提。しかもシャツは肌着なので、なるべく見せないのが良しとされました。ネクタイをすれば、襟裏はおろかボタンも隠れてしまいます。シャツを見せること自体が良しとはされなかったので、袖の裏のチェックも必要ありません

 

見せるのを良しとされない物をわざわざ見せるのは、いうなれば露出狂(笑)そこに知性はありません。

 

 

「タウン」でもなければ「カントリー」でも、ましてや「フォーマル」でもない...スーツが見た目を追求し発展してきた文脈を無視した要素を加え単品としての統一感を崩してしまったのが、襟裏チェックがダサい理由。

 

「そうは言っても、ネクタイもジャケットも着ないクールビズだからアクセントが欲しいんだよ!」という方もいるでしょう。

 

スーツの文脈を押さえつつアクセントになるシャツはちゃんとありますよ。それはクレリックシャツ。

クレリックシャツ

photo by http://pds.exblog.jp/pds/1/200709/29/95/c0025895_1162976.jpg

シャツは襟や袖から痛むもの。それ以外はまだ着れるのに...襟と袖だけ交換できないかな?昔の英国人も考えたことは一緒。そこで本当に襟と袖の生地だけ交換しちゃったのがクレリックシャツ。

 

タウンをルーツとする白と青にブロード素材。それにイギリス女王が喪服として用いた高貴な色である紫をアクセントに配色。襟と身頃が切り替えったデザインは100年近く前から英国王室も着用する品格のあるデザイン。すべてが同じベクトルを向いたデザインになっています。同じベクトルを向いていることによりアイテム単品に統一感が生まれ、「スマート」要素作り出しアイテム単品から知性を感じさせます。

 

「スーツ○○」のような量販店にだってクレリックシャツは置いています。試しに試着だけでもしてみてください。接客されても「今日は下見なんで...」と言えばいいんです。現役販売員が僕がいうので間違いないです。試着すればノータイでも十分様になり、襟裏チェックのシャツよりもずっと知的で大人っぽいのを実感するはず。

 

当ブログSuitLaboでは論理的にオシャレなアイテムの見極め方を解説しています。少し難解な論理の時もありますが、読み進めてオシャレの理論を理解することが出来れば誰でもオシャレになれます。

 

通勤電車の中で、仕事の空き時間に、当ブログSuitLaboをご愛読ください...最後はブログの宣伝になってしまいました(笑)

 

まとめ
  1. 襟裏チェックなどアクセントを配したシャツはNGアイテムの可能性あり
  2. オシャレなアイテムは理論で見極めることが出来る
  3. スーツにおける理論は歴史にあり。歴史の「知り方」はSuitLaboにあり

 

PS

今、このブログを読んでいる方だけに無料コーディネート診断のサービスを提供しています。

ページ下部をご覧ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

無料ファッション相談

無料ファッション相談ご希望の方は下部のボタンをクリック


無料ファッション相談はこちら

SNSでもご購読できます。