現役販売員の鶴田です。
スーツに合わせるコートは、基本「ビジネスコート」。仕事柄・コーデ次第で、カジュアルアウターを合わせてもオッケー。
当サイトだけの、新しい着こなし提案記事です。
スーツは「統一感」がオシャレのコツ
スーツをオシャレに着る上で、とりわけコーディネートにおいて大切なのは、「統一感」です。
詳しくはスーツをオシャレに着こなすために必要なのは、立体感、高級感、統一感の「3つの感」で解説していますが...。
ここでも、少し解説すると。
スーツは、大人が着る服か?子供が着る服か?...と言うと当然大人が着る服。
「統一感」がないコーディネートはガチャガチャして、どうしても子供っぽく見えてしまう。まとまりを感じる「統一感」のあるコーディネートは、知的な雰囲気を感じさせる。つまり大人っぽく見えるわけです。
スーツは大人が着る服だからこそ、コーディネートも大人っぽさ=「統一感」が求められる...ということ。
わかりやすいところだと、「色」のコーディネート。
ユニクロの子供服コーナーに行けばわかりますが、子供服は1着の中に様々な色が使われています。

このガチャガチャ感が活発なイメージを作り、いい意味での子供っぽさを演出してくれます。
逆にスーツ。何度も言いますが、スーツは大人が着る物。
大人っぽさを感じさせるためには、色の数を少なくするのが鉄則。スーツの場合は靴を除いて3色以内に色の数を絞るのが良いでしょう。
まずは、スーツ・シャツ・タイを同系色で「統一」するのが一番簡単な大人っぽさの演出方法。

そう、「統一感」。
スーツは大人が着る物。だから、大人っぽさを演出するのがオシャレの秘訣。そして、大人っぽさの演出方法こそ、「統一感」ですよ~。というのが、ここまでのまとめ。
スーツの上に着るコートの王道はドレスコート
スーツに大切なのは、統一感。
となれば、スーツに合わせるコートもスーツ同様、フォーマルなデザインなものを選べば、「統一感」を演出できます。
コートのデザインは
- 丈が長いほうがフォーマル・短いほうがカジュアル
- 襟はあるほうがフォーマル・ないほうがカジュアル
- 襟は寝ていたり、折り返されているデザインがフォーマル
となっています。
この3つの要素をすべて持っているのが、スーツと「統一感」を感じさせるコートです。
①と②は感覚的にも、理解できる人も多いと思いますが...。3はなぜなのか?
答えはスーツにあります。スーツはもっともフォーマルなファッション。
スーツにある襟は
- ジャケットの寝た襟
- シャツの折り返された襟
の2つ。

スーツと同じ襟だから、当然フォーマル。だから襟の形は、③のような条件が必要になってくるわけです。
と、いうことを踏まえていくつか例を出してみると。
例えば、チェスターコート。
photo by https://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2015/10/Suit-Up1.jpg
着丈は、スーツのジャケットを完全に覆う長さ。
襟付きで、画像では寒さ対策で、襟を立てていますが。本来は、ジャケットのような襟が寝ているデザイン。
上で解説した3つの条件を全て押さえてます。スーツとの合わせも、全然違和感ないでしょ?
他に例を挙げると、「トレンチコート」や「ステンカラーコート」。
これまた、
- スーツのジャケットを完全に覆う長い着丈
- 襟付き
- シャツのような、折り返したエリのデザイン
といったように、フォーマルなコートの3つの条件を全て押さえています。
ちょっとカジュアル目な例も挙げると、「キルティングコート」もスーツと「統一感」を取れるデザイン。

キルティングコートとは、もともと乗馬の際に、馬にかけるブランケット生地でコートを仕立てたのがルーツ。
今のスーツは、乗馬服がルーツでして。乗馬の際には、スーツの上にキルティングコートを英国紳士は、着ていたわけです。
そんなルーツも踏まえてキルティングコートを見てみると...。
しっかりと
- スーツの着丈を覆う長さ
- 襟付き
- 襟はシャツのような折り返しているデザイン
ビジネススーツに合うコートの条件をちゃ~んと押さえています。
だからスーツに合う。
ここでいったんまとめます。
- スーツは、「ドレス」だから、大切なのは統一感
- スーツと「統一感」のあるコートは、フォーマルなコート
- フォーマルなコートの条件は3つ
ということですね。
とはいえ、これはスーツの着こなしの超基本。
スーツは、生まれて約200年がたっている洋服。200年の歴史の積み重ねの中で、明確な着こなしの「正解」が確立されているのが、特徴。
でも、この「正解」はあくまで、スーツの超基本。で、ウェブなり、雑誌なりでは、この「超基本」しか解説されていないコンテンツがほとんど。
この基本を踏まえた上で、「応用」・「発展」を解説していくのが、当ブログの本領です。
ここから先は、他のコンテンツでは一切乗っていない。でも確実にワンランク上のオシャレさを身に着けられる秘伝...的な内容です。
スーツの上にカジュアルアウターで「ミックス」も楽しもう
ここまでの解説を読むと。
「スーツの上にカジュアルなアウターをやっぱりだめか」
「スーツの着丈がチョロッと、はみ出るのはダメなのね(-_-)」
「フード付きのアウターはNGか...」
と思う人も多いでしょう。
スーツに統一感のあるコート、いわゆるドレスコートを着るべきなのは、あくまで「コートを着て仕事をする人」というのが僕の意見。
例えば、
- 屋外で取引先やお客様と商談なり、案内なりをする人
- 社風なり、なんなりで通勤スタイルにもフォーマル感が求められる人
...といった感じでしょうか。
こういう職種の人は、コートまでバッチリ「統一感」のある着こなしをしないと、ビジネスの場において「子供っぽい」・「未熟」な印象を与えかねません。
当記事の冒頭でも解説しましたが、「統一感」のないガチャガチャした着こなしは、子供っぽい印象になってしまいます。
でも、「コートを着て仕事をする人」なんてごくわずかですよね?コートは、通勤の行き帰りの時しか着ないという人が、ほとんどのはず。
どうせ通勤の時にだけしか着ないなら、スーツにカジュアルアウターをコーディネートしたって、いいじゃない!!というのが、当SuitLaboの提案。
とはいっても、ビジネススーツいカジュアルアウターを合わせると、何とも言えない違和感が...(^-^;

何度も言いますが、スーツのオシャレ、とりわけコーディネートにおいて大切なのは、「統一感」。
カジュアルアウター×ビジネススーツでは、アウターがカジュアルすぎて、統一感が生まれません。
で、ここで逆転の発想。スーツがフォーマルだから、アウターもフォーマルなモノ。...じゃなくて、アウターがカジュアルだから、スーツも少しカジュアルなモノを合わせてみる。
カジュアルアウター×カジュアルスーツならば、「統一感」が生まれます。
例えば、チェックのスーツ。
スーツは柄が複雑であれば、あるほどカジュアルになります。縦線のみにストライプ柄よりも、線が交差するチェック柄の方が、カジュアルな位置づけになります。
スーツの着丈は、全く隠れないけど、チェックのスーツならダウンベストを合わせてもオシャレでしょ?

他にも例は挙げると、ジャケパンスタイル。
スーツよりもジャケパンは、カジュアルなスタイル。
フード付きのコートだけど、ジャケパンスタイルに合わせてもオシャレでしょ?

「チェック柄もジャケパンもうちの会社は、NGなんだよね」
そんな人は、スーツのシルエットを少しカジュアルにしてみましょう。
例えば
- 着丈短め
- 肩パッド薄め・もしくは無し
のスーツなら、紺やグレーの無地スーツでも、カジュアルアウターがすんなりとなじみます。
少しカジュアルなシルエットのスーツについては、【2018年秋冬に買うべきスーツ】オンオフ兼用のちょい派手スーツを揃えよう!!で詳しく解説しています。

手頃なところだと、guのセットアップは、カジュアルアウターに合わせるセットアップとして、オススメ。
ベーシックな生地ながら、少しカジュアルなシルエット。つまり、職場で安心して着れて、カジュアルアウターにも合うセットアップです。しかも、上下で約700年と格安。
詳しくは、7000円のguのスーツはオンオフ兼用で使えてコスパ最高!!その理由を解説で解説しています。
カジュアルアウターをスーツに合わせるときは、少しカジュアルなスーツを合わせてみましょう。意外なほど、すんなり馴染むのに気づくでしょう。
コートからの「着丈ちょろ見え」解消法
カジュアルなアウターは、フォーマルなコートと比べて、着丈が短め。
スーツの上から着ると、どうしてもスーツの着丈がはみ出てしまいます。

この「着丈ちょろ見え」は、どうしてっも野暮ったく見えがちです。とはいえ、カジュアルなアウターを合わせると、はみ出てしまうことが多いのも事実。
着丈の長いコートを合わせるのも一つですが...。
- アウターの前を開けてしまう
- スーツと同系色のアウターを選ぶ
こうすると、アウターの着丈の主張が弱まり、意外と「ちょろ見え」していても気にならないものです。

「前を開けると寒くない?」
都心近郊程度の気温なら、
- 中のスーツの前のボタンを閉める
- ニットを着る
- マフラーを巻く
で、十分冬を越せる暖かさをキープできますよ。

外は寒くても、電車の中などは、コートを着ていると暑いこともありますからね。コートの前を開けておく...くらいの方が温度調節しやすいものです。
ちなみにスーツ×ダウンベストの画像を多用していますが...。個人的な最強アウターは「ダウンベスト」。
季節もTPOも幅広く対応できる便利アウターです。詳しくはダウンベストは秋~真冬・オン~オフまで使えるコスパ最強アウター!ダウンベストがあれば、冬用のコートは不要!?で解説していますので、興味ある方はぜひ読んでみてください。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。
One Reply to “スーツの上には、ビジネス用のコートしか着ちゃいけないの?SuitLabo的コート着こなし術”
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