現役販売員の鶴田です。
コツさえ押さえてしまえば、スーツ・シャツ・タイ全部柄物を使っても、統一感のあるコーディネートがカンタンに出来てしまいます。
周りと差を付けたい人必見の内容です。
柄物を2個以上使うと、グッとオシャレに見えるのが「いま」
トレンドは振り子のようなものです。
「シンプルな着こなし」にトレンドが、振り切れれば、徐々に「装飾的」な着こなしに振り戻しが来る。「装飾的」に振り切れれば、徐々に「シンプル」に振り戻しが来る。これの繰り返しです。
「流行は、繰り返す」なんて言われるのも、このため。
じゃあ、今が振り子は、どの辺にあるのさ~...というと、かなり「装飾的」に振れてきているのが、今のスーツのトレンド。
詳しくは、
【2018年秋冬に買うべきスーツ】オンオフ兼用のちょい派手スーツを揃えよう!!
2018年春夏スーツの流行解説!堅い職場の人にも出来ますよの巻
で解説しています。
で、「装飾性」を感じるのが、柄使い。柄を1つだけ使う着こなしは、比較的シンプル。柄の目立たないスーツとシャツに、柄物のネクタイ...なんてほとんどのサラリーマンがしているコーディネートですからね。
シンプルな着こなしが悪いわけではないけど、柄を2個以上使うコーディネートは「装飾性」を感じます。
トレンド=何をオシャレと感じるか?の人々の価値観を表したもの。使う柄の種類を増やすことで、トレンドにリンクしたコーディネートで周りと差別化することが出来るのです。
とはいえ、なんの知識もなく柄を多用すると、「ただの派手な人」になってしまう。正しい柄の使い方を
- 柄物1つの場合
- 柄物2つの場合
- 柄物3つの場合
に分けて、わかりやすく解説するのが、今回の内容。僕が10年以上の洋服屋キャリアの中で体系化した、永久保存版ともいえる内容です。
柄物を一つだけ使う場合のコーディネート術
柄を2種類以上、使った方がオシャレに見える...なんて言われても「うちの職場は、あんまり派手なのはチョット...」という人もいるでしょう。
無地柄のスーツ・シャツに、柄物のネクタイが合わすのが定番の今。柄物1つだと、「装飾性」は、なかなか獲得できないのは、事実ですが...。
柄物の正しい使い方をマスターすれば、周りと一気に差がつくオシャレをすることは可能なんです。
使う柄の種類に気を付けよう
派手なコーディネートが出来ない職場の人は
- 紺やグレーの暗い色のスーツ
- 白や青の無地のシャツ
を使ことが多いでしょう。
この2つは、スーツの生まれ故郷である、イギリスでは、英国貴族が「仕事用のスーツ・シャツ」として使っていたアイテム。
「仕事用のスーツ?スーツは仕事服でしょ!?」なんて思う人も多いはず。
その昔、英国貴族は、仕事も休日もずっとスーツを着ていました。その代わり「仕事用のスーツ」・「休日用のスーツ」・「式典やパーティ用のスーツ」といった感じにスーツを着分けていたんですね。
スーツの着こなしに大切なのは、立体感・高級感・統一感の「3つの感」。詳しくはスーツをオシャレに着こなすために必要なのは、立体感、高級感、統一感の「3つの感」をどうぞ。
仕事用のまじめな雰囲気の
- 紺やグレーの暗い色のスーツ
- 白や青の無地シャツ
には、同じく「まじめな雰囲気を持つ柄のネクタイ」を合わすことで「統一感」が生まれます。
定番ビジネススーツに合う柄は4つ
紺やグレーのまじめな雰囲気の定番スーツに合う柄は、4つです。
これから紹介する4柄は、どれも英国貴族が「仕事用のコーディネート」に使った柄。仕事用ゆえにどれもまじめな雰囲気を持つのが特徴ですね。
この4柄を、まじめな雰囲気の定番スーツに合わせれば、「統一感」が生まれ、一気に知的な雰囲気が増しますよ。
定番スーツの合う柄 その①小紋柄

その名の通り、小さい紋章を象った柄ですね。
定番スーツに合う柄その②ドット

柄は
- 大きければ大きいほどカジュアル
- 小さければ小さいほどフォーマル
に見えます。
「マジメな雰囲気」で統一感を作るなら、画像の左から1~3番目くらいの大きさのドットがいいでしょう。
定番スーツに合う柄その③「レジメンタル」

いわゆる「ストライプ柄」ですね。
「まじめ」・「ビジネス」と聞くと、この柄を連想する人も多いはず。
マジメなイメージが強い分、ドットと違って大きめの柄を選んでも、「統一感」を作れるのがレジメンタルの特徴。装飾性を獲得するために、太めのレジメンタル柄を選ぶのがいいでしょう。
こんな記事も書いているので良かったら、参考にしてみてください。
定番スーツに合う柄その④「ペイズリー」

「勾玉模様」とも言われていますね。
若い人には、新鮮に見え、大人の人には懐かしい印象を持たれるのがペイズリー柄。
意外と使っている人が少ない柄なので、「人と違う柄を付けたい」なんて人には、おすすめです。
柄物を2つ使う場合のコーディネート術
ネクタイは、柄物を使う人がほとんど。
もう一歩踏み込んで、「スーツorシャツにも柄を使ってみたい」という人におすすめなのが、「柄×柄」のコーディネート術。
まずはスーツよりも安価なシャツ×タイで実践するのが良いでしょう。
柄×柄のコーディネートは、「柄の大きさ」にちょっとしたコツがあるのです。
同じ柄(ストライプ×ストライプetc)は、柄の大きさを変えよう
まずは、ストライプのシャツに、ストライプのネクタイといった風に、同じ柄を2つ使う場合。
コツは「柄の大きさを変える」こと。
大切なことなので、何度も言いますが...スーツの着こなしに大切なのは、立体感・高級感・統一感の「3つの感」です。
同じ柄を2つ使うので、もちろん「統一感」は生まれますが。柄の大きさが一緒だと、遠目で見るとのっぺり見えてしまい、「立体感」が生まれません。
柄の大きさを変えてあげると、「統一感」をキープしつつ、着こなしに奥行きが生まれ、「立体感」を演出できます。

柄×柄に初挑戦の人は、画像のように細かめストライプのシャツ×太めのストライプのネクタイの組み合わせがおすすめ。どちらも、手ごろな価格で見つけやすいので。
手頃なおすすめシャツはユニクロ「エクストラファインコットンブロードシャツ」レビュー。襟の高さ・硬さがオンオフ兼用に最適で解説しています。
違う柄(ストライプ×ドットetc)は、柄の大きさを揃えよう
今度はストライプのシャツに、ドットのネクタイのような、違う種類の柄を使った柄×柄のコーディネート術。
柄の種類が違うので、着こなしにメリハリが生まれ、「立体感」が演出できますが...。違う柄ゆえに、ガチャガチャして「統一感」を作りにくいのが難点。
そこで、「柄の大きさ」を揃えてみましょう。細かいストライプのシャツに、細かい小紋柄のネクタイを合わせたのが、画像のコーディネートです。

柄の種類が違っても、柄の大きさを揃えることで「統一感」が生まれ、ごちゃごちゃ感を感じさせません。
柄物を3つ使う場合のコーディネート術
「ショップスタッフ並みのオシャレがしたい」なんて人におすすめなのが、柄×柄×柄のコーディネート。
一見、ものすごく難易度がや高いように見えますが、コツを押さえると実は簡単。
これさえ理解すれば、「ショップスタッフ並みのオシャレコーディネート」が自力で作れちゃいますよ。
使う柄が1種類の場合のコツは、「全部違う大きさ」
これは、上で解説したコーディネート術の応用編。
スーツもシャツもネクタイも、全部ストライプ...というコーディネートは、統一感バツグン。
あとは、のっぺりしないように「全部違う大きさ」の柄を選んで、「立体感」を作ってあげればオッケーです。
画像を見ると、すべて柄の大きさが違うストライプを合わせているのがわかるはず。

使う柄が2種類の場合のコツは「強・弱・強」or「弱・強・弱」
こちらは、チェックのスーツに、ストライプのシャツ&ネクタイといった2種類の柄×柄×柄のコーディネート。
コツは2つ。
- 同じ柄は大きさを変える
- 違う柄は、どちらかの方に大きさを揃える
こと。
例えば画像のコーディネート。使われている柄は「ストライプ」と「ペイズリー」の2種類。

このコーディネートは
- スーツとシャツのストライプは、大きさを変えて立体感
- 大柄のスーツのストライプに合わせて、大柄のペイズリータイを使って大きさを揃えて、統一感
を演出しているのです。
この場合、細かいストライプのシャツに合わせて、細かい柄のネクタイを合わせて、「柄の大きさを揃える」のもオッケー。
一見難しそうに見えても、こうやって理屈がわかるとカンタンでしょ?
使う柄が3種類の場合のコツは、「全部同じ大きさ」
こちらも上で解説したコーディネート術の応用編。
スーツもシャツもネクタイも全部違う柄...となれば、メリハリは十分。「立体感」を感じさせ、男らしい胸板を演出で出来、頼りがいのある印象に導いてくれます。
ポイントは「柄の大きさ」を揃えること。これを意識してコーディネートするだけ、柄がガチャガチャしないで、「統一感」のある知的なコーディネートになります。
画像は、先ほども使ったも使った画像。良~く見るとスーツも、細かい柄が入っているのがわかるはず。

細かいストライプのシャツに、細かい小紋柄のスーツ・細かい折柄のスーツ。全部、違う柄ですが、すべてを「細かい柄」で統一することで、まとまりのあるコーディネートになっているのがわかるでしょう。
今回はここまで。本記事の法則はジャケパンコーディネートにも使えるのでぜひお試しを。最後まで読んでいただきありがとうございます。