
現役スーツ販売員の鶴田です。
10年以上洋服の販売をしてきて、今は接客のかたわら、スーツにかかわる知識を教える仕事をしています。
そのぼくが10年以上スーツを研究して、たどり着いたスーツをオシャレに着る「3つのコツ」を今回は記事にしました。
いろんなスーツの着こなし指南がありますが「一番わかりやすい」「もっとも論理的」な内容を自負しております。この内容をマスターすれば、あなたは確実にオシャレになれます。
ちなみに僕の理論は「洋服の歴史を根拠にするちょっと特殊」な理論です。手前味噌ですが、こんな方法で「オシャレになる方法」を教えているブログは、ほかにはありません。
5分前後で読める文字数で、ふだん長い文章を読まない人にもスラスラ読めるように書いています。ぜひ、読んでみてください。
目次
スーツをオシャレに着るために「スーツの歴史を知ろう」
洋服は「ルーツ」を知ると一気にただしい使い方・着方がわかるようになります。
たとえばジーンズは「作業着」がルーツ。だから、公園で子供と遊ぶときに履くのにはぴったりです。でも、結婚式には向いていません。
Tシャツは「肌着」がルーツ。だから、休みの日に着てくつろぐのには最高ですね。でも、面接には向いていません。
スーツも「ルーツ」を知ることで正しい使い方がわかるようになります。
スーツは偉い人のための服だった
スーツはイギリスで生まれました。
イギリスは、今も昔も「階級社会」です。下の画像のピラミッドはイギリスの階級社会を表しています。下に行くほど身分が低く、上に行くほど偉い身分になる...という感じですね。

photo by http://pds.exblog.jp/pds/1/201202/15/77/a0187477_20155334.jpg
昔の日本でいうところの「士農工商」みたいなものです。偉い身分の家に生まれたら、ずっと偉い身分。貧しい家に生まれたら、ずっと貧しい身分、というイメージですね。
上のピラミッドの一番上にいる「The upper class=貴族」のために生まれた服がスーツのルーツです。
偉い人の服に求められるのは「見た目」
貴族はお金持ちです。お金持ちは服になにを求めると思いますか?
銀行口座に1億円あるつもりになって、考えてみてください。
答えは「見た目が良く見えること」です。お金持ちは服に「見た目が良く見えること」を求めます。
お金があれば、服が汚れても、新しく買えばいいだけ。だから、お手入れのラクさなんて必要ありません。
偉いので肉体労働なんてしません。だから、動きやすさなんて気にしません。
もちろん、お金持ちですから、安さも求めていません。
お手入れが難しい。動きにくい。値段も高い。
あなたがこんな条件でも着たい服ってなんですか?
そう!見た目がよく見える服だったら、着てもいいと思いますよね。
貴族も自分たちが着る服には、見た目がよく見えることを求めたんです。そして生まれたのがスーツ。スーツは「見た目をよく見せるために生まれた服」なんですね。
「見た目」をよく見せるポイントは3つ
イギリスの貴族が求めたのは、「誰がどう見ても身分が高く見える」見た目です。
「身分の低い平民に間違われたらイヤだ」なんて昔の貴族は思ったわけですね。
偉く見えるために必要なポイントは3つです。
- 権力があるように見える
- お金持ちであるように見える
- 頭がよさそうに見える
この3つがそろっていれば、誰がどう見ても偉く見えますよね?ステキな男性に見えますよね?
この3つを洋服や小物、コーディネートで表現するのが「正しいスーツの着方」です。スーツは「見た目重視の服」ですから、正しい着方をすれば自然とオシャレに見えます。
「スーツの正しい着方」は「3つの感」を着こなしで表現すること
上で書いた3つのポイントを着こなしで表現してくれるのが、立体感、高級感、統一感の「3つの感」です。
この「3つの感」がなぜ、
- 権力があるように見える
- お金持ちであるように見える
- 頭がよさそうに見える
の3つのポイントを表現してくれるのか?
この理由を説明していきますね。
「立体感」で男らしく見せる
立体感は権力を表してくれます。権力=力です。力=筋肉です。連想ゲームみたいですね(笑)
筋肉のついた体は、とても立体的な見た目になっています。スーツそのものやコーディネートで体を「立体的」にすることで、筋肉のついた体つきに見せることが出来ます。
例えば
- ネクタイピンでネクタイを立体的にみせる
- パンツの折り目(センタープレス)をクッキリ入れて足を立体的にみせる
- ベストを着て、重ね着で胸の立体感を出す
こんな「立体感」の作り方があります。
筋肉のついた体つきに見える=力。力=権力。さっきと逆の連想ゲームですね。
コーディネートの「立体感」を意識することで、「頼りがいのある男性に見える」というわけです。
「高級感」で格を高くみせる
「高級感」があれば、お金持ちに見えますよね?お金持ちだとグレードの高さを感じさせます。ちょっと格が高い人に見えるんですね。
格が低いよりは、高く見えるに越したことはありません。ちょっとしたコツで「高級感」は出すことが出来るので試してみてください。
例えば
- 艶のある生地を着る
- シワのないサイズを選ぶ
- 靴を磨いて光沢感を出す
こんな簡単なことでも高級感は出すことが出来ます。
「統一感」で知的にみせる
頭がいい人は「言っていることが一貫」していますよね。だから、コーディネートも「一貫=統一」されていると知的にみえます。
「統一感」と言われると悩んでしまうと思いますが、コーディネートを細かく分解すると分かりやすいです。コーディネートを考えるときは、下のチェックポイントを参考にしてみてください。
- 色は統一されているか→似たような色でまとめるのがラクチン
- 素材は統一されているか→艶アリ素材は艶アリ素材同士。艶なし素材は艶なし素材同士で合わせるとラクチン
- 柄は統一されているか→スーツ・シャツ・ネクタイ、どれか一つだけ柄物だとラクチン
この3つを意識するだけで、着こなしが驚くくらい変わるので試してみてください。
「3つの感」を使い方を教えるのがこのサイト
立体感、高級感、統一感、の簡単な表現の仕方を上に書きましたが、これは基本中の基本。
基本はとても大事ですが、基本だけでは解決しない悩みもあるものです。
例えば
- 安いスーツは「平面的」って聞いたけど高いスーツじゃないとダメ?
- 安い生地でも「高級感」を出す方法はあるの?
- 茶色の靴と「統一感」が出るスーツはなに?
- 紺のスーツと「統一感」が出るのはどんな柄のシャツ・ネクタイ?
疑問・疑問をあげればキリがないはず。
そんなスーツのオシャレの、「クエスチョン」を一つ一つ解決していく情報をお伝えするのが当サイト「Suit Labo」です。ぼくは分かりやすく説明するのは得意ですので、「オシャレに自信のない方」・「お店で店員で聞くのは勇気がない」、ぜひ当ブログをオシャレの参考にしてください。
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