スーツは「いつ」買うのが一番賢いのか?現役販売員が解説します

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現役販売員の鶴田です。

 

今回はスーツの買い物術。「いつ」スーツを買うのが一番賢いのか?

 

値段の安いセールの時?

スーツの需要のピークの4月と10月。その時が一番賢い?

 

セールは全然得じゃない

スーツは紳士服で最も高い服。となればセールの時に買うのが一番賢いのでしょうか?

カジュアルウェアは季節感が強く出る。例えば冬物は1月のセールで買っても着れるのはせいぜい2月までの1か月。どんなに安くても購入金額を着た回数で割ってみると大して安くない。来年着ようと思っても、トレンドや自分の気分・体型が変わってしまえば結局着なくなってしまう。「今シーズン中のどれだけ着れるか?」かが賢い買い物、好コスパのカギなのです。

 

それに対して、スーツはどの時期に買っても使われている素材の大半は通年素材。違いは裏地が「背抜き」か「総裏」ということくらい。たった裏地1枚の違いで防寒力に大きな違いは出ることはなく、よっぽど季節素材でない限り冬のセールで買ったスーツでも春まで着れるし、夏のセールで買ったスーツも冬まで着れてしまう事がほとんど。

 

なんて話をすると「なんだ。セールで買っても長く着れるんだったら、スーツはセールの方が得じゃん」って思いますよね。

 

答えは否。むしろ大損の元。良くセールで使われる文言で「日頃の感謝を込めて...」なんて言われますが、あんなの嘘。セールなんてただの在庫処分でしかありません。通常価格では、「価値と価格」のバランスが取れておらず売れ残った品を価格調整(要は値引き)して販売しているのがセール品。

 

例えば10000円のセーター。定価では価格に対して価値が低く売れ残ってしまった。これを50%引きにして「価格と価値」のバランスを取ったのがセール品なのです。一見50%分、得したように見えますが所詮そのセーターは50%オフして初めて「価格と価値」の釣り合いが取れた5000円の価値しかないセーターなのです。

 

スーツとなれば、なおの事。スーツは紳士服で最も高い衣服。故に買う人は皆、熟考に熟考を重ねる。それでも売れ残ったのがセールで売り出されているスーツ。どんなに割引されても、誰も選ばなかったスーツにオシャレ目線での価値はほとんどありません。

 

時には価値よりもずっと安く値引いてしまったセール品なんてものあるので、セール品が全て価値がない...なんてことはありませんが、そんなお得なセール品を見つけるにはかなりの審美眼が必要。ユニクロ編にはなりますが良質なセール品の見つけ方を解説した記事もありますので、そちらも是非目を通してみてください。

 

※参考記事たった1000円で上質なニットやシャツを手に入れる方法

 

「いつ」スーツを買うのが一番賢いのか?

季節感が強いカジュアルウェアは少しずつ季節を先取りするように、徐々に入荷することがほとんど。徐々に入荷する故に「気になっていたアレは完売しちゃったけど、最近入荷したコレもいいかも...」といった具合に仮に買い逃しても代替えがあることも多々。

 

それに対し季節感が極端にないスーツはある時期に一気に入荷してきて、あとは季節に特化しした素材(すごく涼しい生地とか、すごく暖かい生地とか)がパラパラ入荷するくらい。特定の時期にスーツはそのシーズンのほぼすべてのラインナップが一気に揃う。そこが在庫・ラインナップのピークであとは人気のあるものから減っていくのみ。出遅れれば出遅れるほど、出がらし的なスーツしか残っていないのです。いいか悪いかは別にして、ブランドによってはスタッフ購入分でほぼ完売してしまうアイテムもあるくらい

 

しかも洋服の場合、完売したらすぐ再生産...ということはまずありません。洋服は生地屋から生地を購入し、縫製工場に生産を依頼して作られます。ボタンなど付属品を扱う業者なども含めると一着に関わる業者の数は実に多い。かかわる企業が多いからこそ再生産するためのハードルの数も多い。生地屋に同じ生地が余っているか?生産工場のラインは空いているか?ボタンなど付属品は残っているか?追加生産分も同じ原価で作れるか?そもそも再生産しても売れるのか?

 

再生産がほぼ不可能かつ、ラインナップが一気に揃う故に買い逃してしまったら代替えとなる良品が入荷することがまずなく悪品ばかりになっていくのがスーツ。その一気に入荷する時期が、春物なら2~3月。冬物なら8~9月が目安。この時期にスーツを買うことで良品を手に入れることが出来ます。

 

2~3月・8~9月はお店を見るだけでも価値がある

とはいえ2~3月に春物スーツ、8~9月に冬物スーツを買えなんて言われても季節的にイメージが湧かない...なんていう人も多いでしょう。

 

実はこの時期お店を覗きにいくだけでも、良品を見抜く審美眼を養うことが出来ます。一般的に2~3月・8~9月は「立ち上がり」と言いアパレル業界では新しいシーズンの始まりの時期。「立ち上がり」の時期は新作も多く、お店のディスプレイも「今一番オシャレなスタイル」で構成されます。

 

立ち上がりからしばらくたつと、在庫やラインナップが減っていき、どうしても有り合わせの商品で埋め合わせた微妙な商品構成・ディスプレイになってしまう。実際、立ち上がりをある程度過ぎると、お店のマネキンのコーディネートやディスプレイをオシャレに飾るのは本当に難しい...。プロでもオシャレなコーディネートを作るのが難しい商品構成の時期に買い物をするのはわざわざ損しに行くようなもの。

 

だからこそ買わずとも「立ち上がり」の時期にお店を下見するのがおすすめ。立ち上がりのラインナップやディスプレイが本当にオシャレな時を知っていると、在庫が減った時期のお店を見ても「あの服が残ってる...買いだな!」なんていうう風に残っている良品を見抜くことが出来るのです。

 

もう半月もすれば2月。そろそろ立ち上がりを迎えるショップやブランドもあるでしょう。セールの買い物はちょっと我慢して、まずは2月にお店に足を運んで新作を見てみる。買わなくても良品を見抜く目を養う機会になる筈。是非お店に足を運んでみてください。

 

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