オシャレに対して「近眼」になっちゃいけませんよという話

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現役スーツ販売員の鶴田です。

「近眼」と言っても視力の事じゃありません。

 

オシャレに対して木を見て森を見ずの状態になって損している人が多いんじゃないか?という話

 

男の性分がオシャレを遠ざける

男ってどうしても「オタク気質」になりがちなんですよね。そういう僕も完全に洋服オタク。

 

オタクになるとどうしても細部にこだわりがち。友達や家族にこう言われたことありませんか?

 

「また同じの買ったの?もう持ってるじゃん」というようなこと。服に限りません。家電やフィギュア、その他もろもろ趣味全般に対しての買い物で1度は言われたことありませんか。

 

「いやいや、この前のやつとはこんなところやあんなところが違うんだよ」...それそれ。それこそこそ「オタク気質」。

 

別にオタクが悪いって話じゃありませし、微妙な差異に価値観を見出す気持ちもわかります。何か打ち込めることがあるのは幸せな事。僕だって洋服オタクで洋服の事で頭がいっぱいになっているときが至福の時。

 

「この前買ったやつとはここが違うからこれも買っちゃえ」なんていう経験、山ほどあります。

 

今回の趣旨は男のオタク気質な性分がオシャレに対して悪い方向で作用しちゃっている人が多いですよ、という事。

 

ここにシワが出ちゃうからやっぱりスーツはオーダーじゃないとな~とか。

やっぱりスーツの生地はイタリアの生地メーカーじゃないとな~とか。

本切羽でセンターベントじゃないとスーツは嫌なんだよな~とか。

 

所詮ファッションなんてパッと見ですよ。パッと見。ちょっとくらいシワが入っても誰も気づきません。パッと見で高級生地メーカーかどうかなんてわかる人はいません。スーツの細かいディティールもそう。あなたがこだわったそのディティールを気づいてくれる人はまずいません。

 

「そんなことは分かっているよ!俺はこだわりたいんだ!!」という人もいるでしょう。

 

そこまで振り切れる熱意があれば、立派の一言。オシャレとかそんなんじゃなくて自分の為に買っているんだ!と。収集対象がたまたま洋服だったという事でしょう。こういう「ディティールマニア」・「生地オタク」の存在は洋服業界にとって非常に重要。

 

日本においてスーツの文献って非常に少ないんです。時には洋書を買って拙い英語力で翻訳しながら読むなんて言うことも。こういう時に「その道のマニア」の方がいると非常に助かる。

 

「○○ってディティールの歴史を知りたいんだけど」

「こういう仕立てだとどんな生地がおすすめ」

「安くて上手なテーラー知ってる?」とかアドバイスが欲しい時やどうしても知ることが出来ない情報を知る時にいなくてはならない存在です。そんな方と知り合えたら一杯飲みたいのが本音。

 

マニア未満の凝り性は危険

とはいえ、マニアの域に達している人はごくわずか。ほとんどの人はマニアとしての熱意ではなく、オシャレの方法論を知らないが故に細部に執着しがち。

 

よくあるスーツ指南本でポケットのフラップを出すべきか否かが論じられていたり、「ジャッケットの下のボタンは必ず開けましょう」なんて書いてあるのがその象徴。他にもスーツのディティールや柄の名前や生地メーカーについて解説していたり、ここが○○になっていないと良いスーツじゃないとか。

 

でもよく考えてみてください。ポケットのフラップを閉まったところで、スーツのディティールや生地メーカーについて詳しくなったところでオシャレになれますか?社会性のある男性像を作れますか?

 

頭でっかちになって無駄に高い服を買ってしまっていませんか?高いコストに見合った外見にその服はしてくれていますか?

 

木を見て森を見ずとはよく言ったものです。細部にこだわるがあまり、肝心の全体像に注意を払うのを怠ってしまっては元も子もありません。

 

神は細部に宿るとも言いますが、計算された全体像があって初めて細部に目が行くというもの。全体像を無視して細部にこだわっても、その先にオシャレはありません。

 

全体像をつかむ簡単な方法

今のスーツの原型が誕生してから今に至るまで約200年。この間スーツはほとんど形を変えていません。ほとんど形が変わらなかったからこそついつい細部に目がいきがち。

 

洋服業界も「うちは○○の生地メーカーを扱っている」・「うちは△△の工場で縫製している」と細部のこだわりを伝えがち。これではスーツに対してどんどん「近眼」になってしまいます。着る側も「○○の生地を着ているからオシャレ」、「○○という仕立てだからオシャレ」と細部に惑わされてオシャレを間違って解釈しがち。

 

これを防ぐのは簡単。

 

 

「鏡から離れて自分を見る」。たったこれだけ。”全身”が映る鏡でやってみてください。

 

「はあ?」と思うのも無理はありません。騙されたと思っていつもより離れて鏡をのぞいてみてください。縦鏡だったら、鏡を部屋の隅において、自分は反対側の隅に立つくらいの感じで。

 

細部に執着していたのが馬鹿らしくなるくらい全体像の重要性を感じるはず

 

普通、人が他人の服を見るときはある程度離れてみるので、あまり近くで見ることはしません。それに近くから見ると視線が普通の状態とは違ってしまうというもの。まして鏡となるとなおの事。例えばパンツの場合はかなり視線が下がってしまうので、どうしても全体の姿、バランスが見にくくなってしまいます。

 

離れた鏡をのぞいたその先に見える全体像こそあなたが他人から見られている姿。この姿を変えることで他人から「オシャレ」という評価を獲得するのです。

 

オシャレになるための第1歩は細部のこだわりを一先ず置いて、離れた距離から鏡をみて全体像を知ること。これにつきます。

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