一生の物の服や小物はない!!洋服の元の取り方【賢い買い物をする方法】

現役ショップスタッフの鶴田です。

 

先日こんなツイートをしたところ、思いのほか大きな反響&共感を頂きました。

 

今回は、このツイートをさらに掘り下げた内容。

高い服にせよ、安い服にせよ、「服の元を取る」使い方って何なのよ...ということを解説する回になっております。

せっかく買うなら、いい買い物にしたい。
買い物で失敗したくない。

そんな方にお送りします。

一生ものなんてない!!クローゼットは3年で入れ替わる。

統計的に「同じ服を3年以上所持することは極めてまれ」だそうです。

自分のクローゼットを眺めてみると確かに納得。

5年選手以上のアイテムが1~2点ほどありますが、それ以外はここ3年で購入した服がクローゼットには並んでいます。

人間3年もあれば、ライフスタイルや価値観・周辺環境は変化するものです。

周辺環境や価値観が変われば、服の選び方や好みだって当然変わる。もちろんトレンドだって変わる。

となれば服が3年ターム、もしくはそれよりも短いタームで入れ替わるのは、もはや当然。

とここまで解説すると、「一生モノのつもりで思い切って清水買い」することの無謀さが分かるはず。

モノ自体が一生使えるような耐久性・普遍的なデザイン性を仮に持っていたとしても、あなた自体の気分が変わってしまう。それも3年ほどで変わってしまう可能性が高い。

一生モノのつもりでも実際に使うのは長くて5年。3年使い続けられれば良いほうなのです。

どんなに思い切った買い物でも一生使って元を取るのではなく、3年ほどで元を取る・元を取れる買い物しましょう。

でないと大きな損をしちゃいますよ。

 

 

3年間の「購入金額÷使用回数」が元を取ったか否かの判断基準

そもそも「元を取る」とは、どんな事ことなのか?

この感覚は人それぞれでしょうが、「購入金額÷使用回数」つまり1回使う辺りいくらなのか?というのが一つの目安。

1回使う辺りの金額が安く感じれば、元を取った。逆に高く感じれば、元を取れなかった、ということですね。

本来なら長期スパン&高頻度で使用すれば、「購入金額÷使用回数」した時に安くなるわけですが...。

ここで大事なのが、「3年以上使い続ける服・小物はごくごく一部」ということ。

「購入金額÷(3年間の)使用回数」した時に割安に感じるような買い物をするのが”元を取る”の肝ですね。

ここで使用回数を上げられないようなら”ライフスタイルに合っていない”ということ。

たくさん使ったけど「購入金額÷使用回数」した時に、あまり安く感じない。つまり購入金額が高すぎる。”身分不相応な買い物”をしてしまった…ということになります。

ちなみに「ライフスタイルに合った服の選び方」の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。興味がある方はこちらのリンクからどうぞ。

 

「あれもこれも欲しい」「何を買えばいいかわからない」人へ。自分が買うべき服がわかる考え方

 

元を取るのに3年間ガシガシ使える耐久性は必須

ここまでをまとめると、服の元を取るポイントは3つ。

 

  1. 3年で元を取るつもりで買う
  2. ライフスタイルに合った服を選んでたくさん使う
  3. 「購入金額÷(3年間の)使用回数」した時に割安に感じる”身分相応の金額”の服を買う

 

最後にもう1ポイント。

3年間とはいえ、たくさん使うわけですから”服の耐久性”は非常に大事。

とりわけスーツは選び方を間違うとすぐにシワになったり、毛玉になったり...。

「少ししか着ていないのに毛玉が出来ちゃった」なんて声は決して珍しい話ではありません。

 

 

スーツの耐久性の見極め方

スーツの耐久性については、こちらでも言及していますが今回はもう少し補足。

高いスーツの方が長持ちするの?オシャレなの?【スーツの値段について】

 

スーツ生地は、目付けの重い生地が目安の一つ。

他には双糸であること。

本来、繊維を捩じって糸を作るわけですが、二本の糸をさらに捩じって一本の糸にしたモノを「双糸」と言います。

photo by https://customlife-media.jp/shirt-fabric

2本分の糸を1本にしているわけですから丈夫なのは当然。2本の糸を1本に束ねたことを2プライ。オーダースーツ屋さんのスーツ生地見本には「2PLY」と表記されていることが多いですね。

photo by https://oreno-tailor.com/itonoyoritoply/

ですが、「目付け」も「双糸」もオーダースーツ屋さんの一部の生地にしか表記されていません。

店員さんに聞いたところで、表記されていない内容に関しては知らないことが多い(^-^;

本部の方から、その手の情報が店頭スタッフには落ちてこない。本部に問い合わせても本部も知らない…なんてことも多々なのです。この辺は一ショップスタッフとして申し訳ない気持ちになるばかりです...。

比較的入手しやすくて、生地の耐久性を見極める出来ることで情報。

それは「super」表記。

スーパー表記
photo by http://img-cdn.jg.jugem.jp/640/2304815/20121116_3462062.jpg

superとは糸の原料となる繊維の細さを表す数値。

数字が大きくなればなるほど、細く繊細。
逆に数字が小さくなればなるほど、太く丈夫。

 

当然、糸が繊細な方が高級になるわけで、うたい文句になるのは「super100’s」以上。

super100~110’sくらいが高級感を感じつつ、3年間ガシガシ使えるくらいの耐久性を担保できるでしょう。とはいえ、お手入れは必須ですよ。

もう一つの目安は生地の原産国。生地にもお国柄が現れるのです。

比較的「英国生地」「日本生地」は、耐久性が高い傾向にありますね。

英国は”服を親から子供に引き継ぐ”なんて文化もあるくらいですからね。生地の耐久性を重視するのは当然の事。

日本に関しても「高い物は長持ちする」なんて認識が強い国。ほんとは高い服ほどデリケートなんだけどね。スーツ=高単価である以上、丈夫な生地作りには余念がありません。

「super表記」と「生地の原産国」位なら、平均的なショップスタッフなら答えることが出来るし、スーツに何かしらの表記がされていることがほとんど。

比較的に容易に知ることが出来る情報です。

まとめると、3年間ガシガシ使うスーツ。それでいて高級感も感じるスーツを選ぶなら「super100~110’s」の「英国産・日本産生地」を目安にすると良いでしょう。

今回はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。